CD 輸入盤

交響曲第2番 ジュリーニ&ウィーン交響楽団(1974)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WS004
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ブルックナー:交響曲第2番
ジュリーニ&ウィーン交響楽団


1974年にウィーンのムジークフェラインザールでセッション録音された優秀録音盤が、ウィーン交響楽団のレーベルから登場します。
 1970年代なかばといえばジュリーニの絶頂期にあたる時期で、その完全主義ぶりにも凄いものがありました。このブルックナーの交響曲第2番でも、当時はまだまだマイナーな存在だった作品から、それまでの演奏とはケタ違いの雄大なスケールとカンタービレ、そして細部まで充実した美しい響きを引き出してリスナーを圧倒したものでした。

【山台撤去】
ウィーン交響楽団としても過去最高レヴェルに達していたに違いないそこでのサウンドの素晴らしさには、実は当時のEMIのスタッフによる大胆な行動も大きく貢献していました。ムジークフェラインザールでの数分間の音出しの後、EMIの録音チームはすみやかに山台を撤去し、オーケストラ全体を移動させ、レコーディングに最適な音響が得られるように機材を設置。その後、短いリハーサルを含む、都合4回のセッションが組まれ、絶好調ジュリーニの統率のもと、オーケストラはきわめて集中力の高い演奏をおこなうことになったのです。

【唯一無二の名演】
ジュリーニがウィーン交響楽団の常任指揮者だった時代(1973〜76)に同オケと残した唯一の交響曲録音で、同時期のシカゴ交響楽団との有名作品のレコーディングの評判の影に隠れてしまい、忘れられがちですが、その演奏内容は、作品の知名度向上にも大きく貢献するほどの見事なものでした。
 実際、気品ある旋律的アプローチにかけてはズバ抜けたジュリーニの特質と、旋律的な要素の強いブルックナーの交響曲第2番そのものの持ち味が絶妙にマッチした演奏は素晴らしいもので、ムジークフェラインザールの見事なホール・トーンをまじえながら、オケがみずみずしく鳴りわたるさまは、まさに恍惚ものの美しさと言えるものです。
 第1楽章第1主題を奏でるチェロのあまりにも美しい“歌”からして聴き手をとらえて離さず、時に強大な力感の放出を見せつつも、フィナーレの最後の一音まで徹底して貫かれる美意識のありようには脱帽せざるを得ません。あえて完璧と言いたい美演です。(HMV)

【収録情報】
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調 WAB102 [1877年稿 ノヴァーク版] [58:32]
 第1楽章 モデラート [19:54]
 第2楽章 アンダンテ [16:15]
 第3楽章 スケルツォ [07:11]
 第4楽章 フィナーレ [15:12]

 ウィーン交響楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

 録音時期:1974年12月8〜10日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(セッション)

収録曲   

  • 01. Symphony No. 2 in C Minor, WAB 102 (1877 version, ed. L. Nowak) - T. Ziemlich schnell
  • 02. Symphony No. 2 in C Minor, WAB 102 (1877 version, ed. L. Nowak) - U. Andante: Feierlich, etwas bew
  • 03. Symphony No. 2 in C Minor, WAB 102 (1877 version, ed. L. Nowak) - V. Scherzo: Schnell
  • 04. Symphony No. 2 in C Minor, WAB 102 (1877 version, ed. L. Nowak) - W. Finale: Mehr schnell

総合評価

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ブルックナーの交響曲様式の芽生えがここに...

投稿日:2018/07/11 (水)

ブルックナーの交響曲様式の芽生えがここにある 2/2 Alla braveがFinaleに登場する 第1楽章は4/4だが 書法はアラ・ブレーヴェに大きく傾いている ジュリーニは最後の三曲以外ではこの”第2番”だけを録音している その洞察の確かさを証明したDiscだろう スケルツォが少し遅く フィナーレで持って回ったところがあって 後半ややもたつくが ブルックナー交響曲の特徴と美点を紹介するに不足はない 大時代を闊歩した指揮者としては上出来だろう 長い時間市場にて指示を得ているのも首肯ける だが すでにブルックナーの青春性と未来性を描出した演奏が数々登場している 往年のジュリーニ・ファンも新しい風に吹かれては如何か  

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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曲目が地味なだけに知名度に欠けますが、ジ...

投稿日:2016/10/16 (日)

曲目が地味なだけに知名度に欠けますが、ジュリーニという指揮者の中でも最高レベルの演奏だと思います。とはいえ、私にとってはジュリーニの音盤は一級品のものが多く、最高レベルの演奏と感じるものが10枚ほどあるのですが…。この演奏でまず特筆すべき点は録音の素晴らしさです。ムジークフェラインというホールは録音が非常に難しい場所として知られているようですが、オーケストラの距離感、残響が程よい塩梅に録れています。ウィーン交響楽団の響きも大変美しく、ウィーンフィルほど各楽器が強力ではない分、同じジュリーニのブルックナーの交響曲7〜9番よりも力が抜けていて聴きやすい印象です。演奏については最高。言うことがありません。

ロールパン さん | 不明 | 不明

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もしこのページに「在庫有り」と表示が出て...

投稿日:2015/05/22 (金)

もしこのページに「在庫有り」と表示が出ているなら、多数あるすべてのレビューを読んでしまう前にカートに入れるべきであるとしか言いようのないディスクである。

コピーマスター さん | 千葉県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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